元々、十勝出身で地元企業への就職を軸に就職活動を行っていました。その中でも有休取得率100%、育児休暇取得可能等、休日や福利厚生が充実している地元企業が六花亭でした。また会社の方針として外向的な性格でも内向的な性格でも、それぞれが自分の色を大切にしていると聞き、自分らしくいられることに魅力を感じたことも決め手になりました。
入社後半年間は現場で販売業務を経験して、その後は管理室という職場でお店の販売数を予測して納品計画を組み立てる仕事をしています。六花亭はお土産品から家庭のおやつ、喫茶室にオリジナルグッズ商品と幅広く取扱っていますが、自分は日持ちの短い和生菓子やケーキを専門に発注しています。販売と製造の中継ポジションとなり、商品の品切れと返品を軽減することを課題としています。
日持ちの短い商品を担当していますので納品量の加減は難しい所です。多く入れてしまえば廃棄となってしまいますし、少ない場合は品切れしてしまい販売の機会、お客様の期待に応えることが出来なくなってしまいます。そうならない為にも過去のデータから予測→納品→結果を確認→予測とのズレの原因を考察→予測…といったサイクルを繰り返し予測と実績のズレを埋めていき、それが結果として現れた時の達成感はやりがいの一つです。
日々の業務が発見と驚きの連続です。商品が売れる要因、売れなくなる要因は形があるものではありませんので明確に断定することが出来ません。その為、予測を立てて確認していく訳ですが、お店の方とお客様との会話を基に原因が分かったりもするのでお店とのコミュニケーションも重要なものとなります。直近ではコロナが流行っていますので観光客の戻りやお客様の心情等は実際の現場での声がとても参考になります。
やはり社内旅行です。六花亭の社内旅行は自分たちでメンバーを募り、自分達で行き先を決めることが出来ます。普段交流の機会の少ない他職場の方との交流の機会にもなりますし、旅行先を自分達で決めるので計画段階からワクワクしてしまいます。自分は沖縄とハワイに行き、北海道とは真逆の気候の地で美味しい料理やマリンアトラクションで非日常体験を楽しみました。
考えて動く「考動」が出来る集団であることだと思います。六花亭では日刊で社内報が出ており、その内容は社員一人一人がその日感じたことを投稿し、社長が厳選したものになります。その日感じたことを文章に起こして自分の考えを整理し、それぞれの成功体験、失敗や反省を社内で共有することでモチベーション、働き方の改善に繋げています。日々考え、それを基に動く「考動」が常習化していることが六花亭の強みの一つです。
入社するまで「マルセイバターサンド」と「ストロベリーチョコレート」の印象が強かったので取扱商品の幅広さに驚きました。お土産品はもちろん、ご家庭で食べるような和菓子洋菓子、喫茶店から音楽ホール等の文化活動と幅広く取り行っています。北海道を代表する製菓であり、地域のお菓子屋さんであり、時には町の憩いの場となる、そんな多様性が入った時とは大きく異なる印象です。
物に例えるとすれば「薬」です。薬は用法容量を守れば体に良く作用しますが過ぎれば毒となります。六花亭は社員の為に福利厚生や働き方の改善を前向きに行ってくれている会社ですが、与えられることに甘んじているだけでは「怠け」という毒が体に溜まってしまいます。幸いにも社内報や見習うべき先輩方が身近にいますので、薬を毒としない為に自分はどうすればよいか、常に自問して自意識の健康管理をしています。
自分が入ろうとしている企業はどんな企業なのかをしっかり把握しておくことです。入社しなければ分からないこともありますが、入社する前から分かることも沢山あります。その会社の福利厚生はもちろん、働き方から社会活動・歴史など調べてみれば自分が働いた時のイメージも湧きやすいはずです。人生の大きな分岐点となりますので後悔の無いようしっかり調べてみてください。